九州は何故とんこつラーメンなのか?歴史を調べてみた。

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失敗は成功の元となる

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九州のとんこつラーメンの歴史を紐解きます。なぜゆえに、九州はとんこつなのか、その謎に迫ろうと思います。思うだけで、迫れないかもしれませんが、そこはおふとり様に麺じて許して下さい。
そもそも、白濁系のとんこつラーメンは失敗スープから始まったといわれています。白く濁った現在のスープは、まさに偶然の産物。その名も久留米にある「三九」という、どこかありがたい名前。当時は屋台でした。店主が母親にスープの番を頼んだところ、あまりにも気合を入れすぎて長時間煮込みすぎ、出来上がりは透明なスープとはかけ離れた、白く濁ったスープとなり、目の前に。「あぁやべぇ」とばかりに(といったかはわかりませんが)、とりあえず飲んでみたところ、「あぁうめぇ」となったようなのです。(注意:一部妄想が含まれています)
災い転じて福となる、人間万事塞翁が豚とばかりに何が幸いするかわからないのが人生。白濁系スープの誕生には、そんな失敗をバネにしてもらうべくがんばって煮込み続けた、母親の愛情が溢れています。

無駄なものなど何もない

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元々、とんこつラーメンは透明なスープでした。でも、すごいところは、それまでダシを取るために使わなかった、豚骨に注目した点です。当時、スープのダシといえば鶏でした。チャーシューすら人気がなかったみたいです。どうしてか、というと豚肉があまりにも管理がずさんで美味しくない、買ってもほとんど捨てなければいけない、おまけに人気がないから売れない、三重苦に苦しめられていたのだとか。
そこで、店主が目をつけたのが、捨てていた豚骨。これを使ってみようと試みたのだそうです。このチャレンジ精神。その店こそ、久留米が誇るとんこつラーメン発祥の店、「光華楼」。中華料理の老舗店でした。そして、店主の豚骨へのあくなき、アクとり人生が始まったのです。
豚骨なら安い価格で手に入る、無駄なものなど何もない。素晴らしい姿勢に豚の神様も微笑んでくれたのでしょうね。

とんこつスープの完成

食べログより引用

頭の中で地上の星をリピートさせつつ読んで下さい。ご主人の豚骨との戦いの歴史とその人間ドラマを、今、ここに再現します。
研究に研究を重ね、豚骨の臭みを抜き、少しでも美味しいラーメンでおふとり様を満腹にさせたい、その信念が彼を突き動かしました。そして、豚骨のみでラーメンのスープを完成させたい、そんな願いが彼の原動力となったのです。そして、ついに豚骨スープが日の目をみることに。それまで、要らないものだった、豚骨が九州を代表するとんこつらーめんへと成長する、足がかりを作り上げたのです。
と、ドラマ仕立てでかなり誇張を含み、物語にしてみました。
それほどまでに、ラーメンに込めた思いは、九州を旅立ち東京で豚骨ラーメンブームを生み出し、イタリアからミラノとんこつがやってくるまでメジャーな食べ物になるなんて誰が予想したでしょうか。
でも、きっと豚骨は待っていたはず。スポットライトを浴びる日を。そして、おふとり様を満足させるその日を。その願い、しかと腹が受け止めますよ。
アイキャッチ画像:味蔵(あじくら)より引用