俺達が食べてる「ししゃも」って実は偽物だった件

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シシャモの魅力

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なんといっても、メスの卵がたまらない。プチプチとした食感、適度に脂の乗った身。骨も大きくない上に、あまり硬くないので噛みやすく、喉をすんなり通ってくれます。独特の風味をなんに例えたらよいのでしょうか。美味しいのは、当たり前の表現にしかなりません。魚の臭いも控えめで、楚々とした御令嬢のよう。細身のしなやかな体は漢字にすると「柳葉魚」。そう、まるで柳のようにも見えるボディから繰り出される、あっさりとした淡白な味わいにノックアウト寸前です。ぽちゃこの体すべりこむシシャモに勝つか、それとも負けるか、知っているのは漁師さんだけかもしれません。
美味しく食するには、焼いてよし、揚げてよし。許容範囲が広いシシャモ。
そして、何よりも一番の魅力は、価格が安いことです。今夜も一パック、一気に食べますか。財布に優しく、カルシウムも摂取できるシシャモはイライラを吹き飛ばす、癒し系お嬢様といえるでしょう。

シシャモにショック!

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私がその事実を知ったのは、もう10年以上前のことでしょうか。それは、「築地魚河岸三代目」というマンガでした。そこには、衝撃の事実が書かれていました。出回っているシシャモは、シシャモにあらず、まったくの別物であると。その名は、「カペリン」もしくは「キャペリン」と呼ばれていて、シシャモにあってシシャモにあらずな、品種であると書かれていました。シシャモのほとんどは主にノルウエーやカナダからの輸入物なのだそうです。でも、同じキュウリウオ科の魚です。
ムムム、偽シシャモが出回っていたなんで。だから、あんなに安くスーパーで売っていたんですね。納得。和名「カラフトシシャモ」と呼ばれる品種は、輸入物のキャペリンであると、しかと腹に刻み付けて忘れないようにしています。

本物はどこにある?

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さて、気になるのは本物の天然シシャモ。捜索願を出して、探さねば腹が治まりません。ぽちゃこの名に恥じぬよう、ネットで大捜索を開始しました。開始早々、すぐに有力な手がかりがありました。なんでも、本物は北海道のむかわ町で採れる魚で、収獲時期が10月から11月と短いため、市場にはほとんど出回らないのだそうです。そして、値段も普段のスーパーで見るシシャモよりも高価。残念ながら、腹のバンドをゆるめても、財布の紐はゆるみそうに無いです。
さらに検索を続けてみると、「SHISHAMO」なる言葉を発見。もしやこれは、と詳しく調べました。で、その正体は、日本のロックバンドでした。

見分け方はコレだ!

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簡単なシシャモとキャペリンの見分け方は、スーパーで裏の原産地の表示を見ること。これは、政府が定めた法律により、原産地をきちんと表記する義務があるからです。さらに、キャペリンを「シシャモ」と銘打って販売できても、本物の証である「本シシャモ」を名乗れないのです。
でも、料理店で販売している「シシャモ」と「ペカリン」をどう見分けたらいいのでしょうか。簡単な方法があります。それは、あまりにも値段が安いシシャモなら、キャペリンを疑うこと。大きい本シシャモほど、美味しいとされていますが、骨がゴツゴツしているのだそうです。そして、腺側のうろこの数に歴然とした違いがあるのだとか。シシャモは60枚前後、対するキャペリンつまりカラフトシシャモは170枚から220枚あります。
売られているキャペリンは、メスばかり。オスが流通することがありません。とどのつまり、美味しくて安ければ、なんでもOKだとの結論に達しました。

アイキャッチ画像:ヒトサラ 旬鮮炉端 海の音 本店より引用