スーパーでは売っていない、「デントコーン」なるものがあるらしい・・・。

みどりの一期一会より引用
夏のとうもろこしは一粒一粒がはちきれんばかりです。その甘さも夏は飛びぬけて美味しい!
さてそんなとうもろこしにも様々な品種があるのをご存じですか?
コーンはコーンでもスーパーには置いていない、でっかいコーンがこの世の中には存在します。
そのでっかいコーンとは「デントコーン」のことです。(トップ画像をご参照ください。)
しかし見た目はとうもろこしと同じ感じです。
けれどもスーパーには売っていない。
どんな方がこの「デントコーン」を食べるのでしょうか?
ではこのでっかいコーンもとい、「デントコーン」は一体誰が食べるのか?

ウィキペディアより引用
牛さんでございます。ちなみに牛さんだけでなく、豚さんも食べます。先ほどから「でっかい」と連発していますが、実際の大きさは通常のとうもろこしの1.5倍の背丈があるとお考え下さい。
使い方さまざまハイブリッドなデントコーン。
秦野市役所公式ホームページより引用
そして成長したデントコーンの背丈は2mを超えるため、秦野市では「デントコーンの巨大迷路」が毎年作られているようです。巨大迷路づくりにも一役買っているデントコーンですがこのデントコーン、ビジュアル的には「美味しそうじゃん?」と我々の食欲を画像ではそそるのですが、以前テレビ番組で取り扱われた際に出演されていた所さんがちっとも味がしないとぼやいておりました。
さて、さてそれではなんで牛さん豚さんはこのデントコーンを食べるのでしょうか?
実はこのデントコーンは牛さん豚さんの体をいい感じに肥やしてくれるエネルギーの源、でんぷんをたっぷり含んでいるのです。
我々に例えるとおいしい白米!そんな感じでしょうか?
これは一般的に流通しているとうもろこしに含まれるでんぷんのなんと13倍の量だそうです。
牛さん、豚さんにはまさにミラクルフーズと言ったところでしょうか?
しかしでんぷんはたっぷり含んでいるものの、糖分は一般的なスィートコーンに対してなんと5分の1!!!!!
実際の味はどんなものなの?

健康生活より引用
通常スーパーに並ぶとうもろこしの糖度は15度から高いものでなんと20度のものまであります。スイカで13程前後、メロンで13~18あるとい言われている中でとうもろこしの糖度は15~20!(20は最高級のものですが。)
15~20の糖度を誇るとうもろこしが5分の1まで落ちてしまったら・・・?
糖度3~4・・・。
・・・これは大根に匹敵する数字です。
あの甘くて、水分たっぷりのまるで果物のようなとうもろこしの糖度が大根並みになってしまったらと考えるだけでぞっとします。
想像してみてください。台所でお母さんがゆでたとおぼしきとうもろこしにおもむろに手を伸ばし一口かじってみる。
期待していたのはすぃーとな味。でも現実には、口の中いっぱいに広がる大根の渋み。こんな恐ろしいことが起きていいのでしょうか?
舌の肥えた皆さんは、今の季節のあまぁいあまぁいとうもろこしを知っている皆さんは甘さが5分の1まで落ちたとうもろこしが食べられますか?
デントコーンがなんとなく嫌いになってしまった2015年の夏でした。
アイキャッチ画像:https://www.tohoku-bokujo.co.jp/blog/2013/10/post-1465.htmlより引用